アルコールは認知症予防ににいいのか悪いのか?
今日は2012年のこちらの論文をご紹介します。
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http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/13607863.2012.742488
お酒がアルツハイマー病にどう影響するのかについては、今のところ一致した見解がない。そこで、お酒がアルツハイマー病に予防的に働くのか、また予防的にはたらく量や頻度はどのくらいなのかについて、これまでの研究をレビューしていく。
マトリックスメソッドとプリズマガイドラインを用いて、関係する研究論文を特定し、体系づけた。
その結果アルコールのアルツハイマー病への影響については一致した見解はなかった。7個の論文では飲酒はアルツハイマーのリスクを減少させるとしており、3つの研究では逆にアルツハイマーのリスクを上げるとしている。残りの9つの論文では関連がなかったとしていた。
それぞれの論文では非常に厳しい制限をもうけて妥当性と再現性を担保している。
医学的な推奨を決めるにあたっては、飲酒のアルツハイマー病への影響がきちんと検証されていなくてはならない。これまでのエビデンスベースで考えると、アルコールをアルツハイマー予防の手段とは位置づけるのは早計であると言えるだろう。
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最近アルコールが認知症の原因になると言っている人がいたので調べてみました。
すると、むしろ認知症予防になるかも知れない、という話でした。
酒好きの私としてはほっとしました。
ほどほどを忘れてはいけないとは思いますけど、お酒は引き続き飲みます!