科学的根拠に基づく認知症予防

母が認知症。今から私にもできる、科学的に根拠のある予防法を試しています。

難聴が認知症に及ぼす影響

今日は難聴と認知症の関連を調べた、2017年のこちらの記事をご紹介します。

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多民族コホートにおける難聴と認知症発症の関係


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/28323321/


目的:難聴が認知症と関連しているかどうかを多民族コミュニティの中で検討する


デザイン:前向き疫学コホート研究


被験者:ニューヨークの民族的に多様なコミュニティ(n = 1,881)の成員


尺度:難聴の尺度は実験者の観察および補聴器の使用の自己申告により定義。認知症の尺度は、専門家が標準的な研究基準を用いて診断。 Cox比例ハザードモデルを使用して、ベースライン時の難聴と認知症のリスクとの関係を調べた。


結果:人口統計学的特徴、心血管リスク因子、アポリポタンパク質E4遺伝子型および脳卒中を調整後で、難聴は認知症のリスクが1.69倍高かった。人種別に検討すると、難聴と認知症の関連はすべての群で高かったが、黒人のみで統計的に有意であった。


結論:難聴は、多民族コホートにおいて、認知症の発症リスクと関連していた。 難聴が認知症に寄与するかどうか、および難聴を治療することが認知症のリスクを低下させることができるかどうかを判断するためには、さらなる研究が必要である。

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難聴になると刺激が少なくなるため認知症になりやすいという話は聞いたことがあります。

私はまださすがに難聴にはなっていないと思いますが、テレビの音量は大きくなったかも知れないです。

これから耳が遠くなってきたら、早めに補聴器のお世話になろうと思います。補聴器の性能は相当上がってきているようですし、これからもっと上がっていくでしょう。