科学的根拠に基づく認知症予防

母が認知症。今から私にもできる、科学的に根拠のある予防法を試しています。

バイリンガルだと認知症発症が遅くなる

こんにちは。

今日の論文はこちらです。↓

Bilingualism delays age at onset of dementia, independent of education and immigration status.

 
バイリンガルであることと認知症発症年齢や認知症の分類を調べようとした研究
648人の認知症と診断された患者の認知症発症年齢を
バイリンガル(391人)とモノリンガル(1カ国語使用者)とで比較した。
話せる外国語の数、教育水準、職業なども同時に調べた。
結果、バイリンガルはモノリンガルよりも認知症発症年齢が4.5歳遅いことが判明した。
この結果はアルツハイマー型、前頭側頭型、脳血管性いずれの認知症型でも同様であった。
またこの傾向は文字が書けない文盲の患者でも認められた。
2カ国語よりも多い言語を話せることの影響はなかった。
バイリンガル認知症発症への影響は、教育水準、性別、職業、居住地(都会か田舎か)にかかわらず
独立した要因であった。
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バイリンガル認知症になりにくいというような研究はこれまでにもありましたが、
そもそも2カ国語以上話せる人は教育水準が高い人なので、
教育レベルの問題であってバイリンガルによるものではないのではないか、
という疑問に答えられなかったのです。
このインドの論文では、文字が書けない、すなわち教育水準が低いと考えられる人たちでも、
バイリンガルであることの認知症発症年齢を遅らせる効果があったことを明らかにしたわけです。
 
 
私は語学はずっと苦手意識を持っていますが、
このブログで紹介しているような英語論文を読んだりして、
少しでもバイリンガルに近づけるように努力中です。
 
あと最近リスニング強化のためによく聞いてるのは、
NHKの番組ですがネットでも視聴できる、ABCニュースシャワー。
 
私には難しいですが、適度な長さを繰り返し聞けるところや、
アメリカの時事問題を知ることができることも気に入っています。